参考>>>乳酸菌(wikipedia)
(個人的に、省略や要約をしています。個人的なメモです)
乳酸菌は、代謝により乳酸を生成する細菌類の非科学的な総称。
乳酸菌という名称は、細菌の生物学的な分類上の特定の菌種を指すものではなく、その性状に対して名付けられたものである。
発酵によって糖類から多量の乳乳酸を産生し、かつ、悪臭の原因になるような腐敗物質を作らないものが、一般に乳酸菌と呼ばれる。
(発酵の様式による種類)
ホモ乳酸菌・・・乳酸のみを最終産物として作り出す
ヘテロ乳酸菌・・・アルコールや酢酸など乳酸以外のものを同時に産生する
(細菌の形状による種類)
乳酸球菌(にゅうさんきゅうきん)・・・球状
乳酸桿菌(-かんきん)・・・桿状
ただし、これらはいずれも便宜的な分類名である。
細菌学的な位置付け
一般に、乳酸菌と呼ばれて利用されることが多い代表的な細菌には、以下の6属が挙げられる。
ラクトバシラス属
グラム陽性の桿菌でありラクトバチルスとも呼ばれる。一般に「乳酸桿菌」と呼ぶ場合狭義にはこの属をさす場合が多い。
種によって乳酸のみを産生(ホモ乳酸発酵)するものと、乳酸以外のものを同時に産生(ヘテロ乳酸発酵)するものがある。
L. delbrueckii
L. acidophilus
L. caseiなど。
ビフィドバクテリウム属 (Bifidobacterium)
グラム陽性の偏性嫌気性桿菌で、増殖の際しばしばV字型、Y字型などに分岐した形態を示す。俗にビフィズス菌とも呼ばれる。
ヘテロ乳酸菌の一種で、乳酸と酢酸を産生する。
B. bifidum
B. adolescentisなど。
エンテロコッカス属 (Enterococcus)
グラム陽性の球菌で、ホモ乳酸発酵をする。
回腸、盲腸、大腸に生息している。
フェカリス (E.faecalis) 、フェシウム (E.faecium) などがある。
整腸薬としてビフィドバクテリウム、ラクトバチルス、エンテロコッカスの三者を混合したものもあるほか、フェカリス菌FK-23株やEF-2001株 (E.faecalis EF-2001) を加熱殺菌した菌体の免疫賦活能力が高いとされる報告が見られる。
ラクトコッカス属 (Lactococcus)
グラム陽性の球菌で、連鎖状ないし双球菌の配列をとる。
狭義の「乳酸球菌」。ホモ乳酸発酵をする。牛乳や乳製品に多く見られ、これらを原料とした発酵乳製品に用いられる。
L. lactis、L. cremorisなど。
ペディオコッカス属(Pediococcus)
グラム陽性の球菌で、4連球菌の配列をとる。
ホモ乳酸発酵をする。
ピクルスなどの発酵植物製品から分離されることが多い。
P. damnosusなど
リューコノストック属 (Leuconostoc)
グラム陽性の球菌で、連鎖状ないし双球菌の配列をとる。
ヘテロ乳酸発酵をする。
ザワークラウトなどの発酵植物製品から分離される。
L. mesenteroidesなど。L. mesenteroides は、ワインのマロラクティック発酵を行う。
ヒトの常在細菌としての位置づけ
乳酸菌のうち、特にラクトバシラス属とビフィドバクテリウム属は、ヒトの消化管内や女性の膣内に常在し、常在細菌叢(じょうざいさいきんそう)の一部を成している。
これらの乳酸菌は、口腔内のう蝕を除いて直接ヒトの病気の原因になることはなく、むしろ生体にとって有益になるバリヤーとして機能していると考えられている。
そのため、乳酸菌は「善玉菌」と表現される場合もある。
消化管内の乳酸菌
健康なヒトの腸内にはたくさんの種類の微生物が生息しており、ほぼすべての人の腸内からは、ラクトバシラス属やビフィドバクテリウム属の乳酸菌が検出される。
これらの乳酸菌は、俗に言う「腸内の善玉菌」の一種として捉えられる場合が多く、腸内常在細菌叢(腸内フローラ)において、これらの細菌の割合を増やすことが健康増進の役に立つという仮説が立てられている。
ただしその有効性については、意義があるとする実験結果と関連が認められないとする結果がそれぞれ複数得られており、結論が出ていないのが現状である。
腸内善玉菌としての乳酸菌とプロバイオティクス
人体に有益な乳酸菌を摂取するという考えは、パスツール研究所に所属していたロシアの科学者であるイリヤ・メチニコフの発案だとされる。
メチニコフは、小腸内から発見された毒性を示す化合物が吸収されると害になるという内容の自家中毒説を唱えていた。
そして、1907年に『不老長寿論』という著書を出版し、ブルガリアに長寿者が多いことに目をつけ、ブルガリアの乳酸菌を摂取させたところ、腐敗物質が減少したので自家中毒を防止できて長寿になると唱えた。
ブルガリアの乳酸菌の他に、ケフィアや酢漬け、塩漬けの食品によって人々
は知らずのうちに乳酸菌を摂取していることを指摘している。
その後もこうした仮説による研究は発展していった。そして、疾患の原因は様々だが、有害な腸内細菌が作る毒素も生活習慣病につながる一因であるということが分かっている。
腸内常在細菌叢のバランスを改善することを目的とした製品が開発されている。
プロバイオティクス・・・乳酸菌などの細菌を生きたまま含むもののこと
プレバイオティクス・・・それ自体は生菌を含まないが、善玉菌と言われる菌が特異的に利用するオリゴ糖などの栄養源を含むもののこと
健康食品として販売され、利用されている。
メチニコフが見出したヨーグルトをはじめ、初期に開発されたほとんどのプロバイオティクス製品については、その後の研究から摂取してもほとんどの乳酸菌が胃で死滅してしまい、腸に到達しないことが明らかになった。
そして、製剤技術や新しい乳酸菌株の開発によって、生きたままの菌を腸に到達させることが可能になったが、最近の研究では、加熱死菌体も疾病予防効果などを有することが報告されている。
生きて腸に届いた乳酸菌は、腸内に住み着き増殖することはないことも分かった。
善玉菌と呼ばれるものにはビフィズス菌に代表されるBifidobacterium属や、乳酸桿菌と呼ばれるLactobacillus属の細菌など乳酸や酪酸など有機酸を作るものが多く、悪玉菌にはウェルシュ菌に代表されるClostridium属や大腸菌など、悪臭のもととなるいわゆる腐敗物質を産生するものを指すことが多い。
悪玉菌は二次胆汁酸やニトロソアミンといった発がん性のある物質を作る。悪玉菌は有機酸の多い環境では生育しにくいものも多い。
大腸は、そもそも腸内細菌の活動による発酵産物である酪酸などの短鎖脂肪酸を主としたエネルギー源として活動している。
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