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前回の続きです。
皮脂(皮表脂質)の構成は、
- トリグリセリド(中性脂肪)41%
- ワックスエステル25%
- 遊離脂肪酸16.4%
- スクワレン12%
- その他
の順に多く、一番多くを占めるトリグリセリド(中性脂肪)には、様々な種類の脂肪酸がついているよという話を前回しました。
この脂肪酸には特徴があり、肌に合わない脂肪酸を塗ると肌荒れの原因になりかねないのです。
皮脂(皮表脂質)に含まれる脂肪酸は、多い順に
- オレイン酸40-50%(一価)
- パルミチン酸20-25%(飽和)
- リノール酸10-15%(多価)
- ステアリン酸5-10%(飽和)
- パルミトレイン酸5-10%(一価)
- ミリスチン酸3-8%(飽和)
となっています。
脂肪酸の分類での合計値を見ると、
- 飽和脂肪酸28-43%
- 一価不飽和脂肪酸45-60%
- 多価不飽和脂肪酸10-15%
という割合です。
ザックリいくと、
上記の脂肪酸が含まれるオイルで、
飽和:一価:不飽和脂肪酸の割合が4:5:1の割合のオイルで、
初回の記事に書いたトリグリセリド(中性脂肪)以外の成分である、
ワックスエステルやスクワレンを適度に含んだオイルが皮脂に近く、肌なじみがよく、皮膚に適していると言えないでしょうか?
わたしのオイル遍歴(大したことないですがw)を振り返ってみると、
- D●Cのオリーブバージンオイル→ニキビ発生
- ワセリン→熱がこもる感じといつまでもベタベタするのが嫌い
- H●BAのスクワラン→問題なし
- ココナッツオイル→ニキビもできず肌なじみもよく、問題ないけど物足りない
- (Twitterにあげた)皮脂の構成を考慮した自家製クリーム(オイル100%)→今までで一番気に入っている
自家製クリームはまだ使用1週間弱程度ですが気に入っています。ニキビもできず、しっとりするけど皮膜感なく使えます。
融点が低く、夏場は溶けそうなのでもうちょっと改良してみる予定です。
あと、知っておいてほしいのが、1日に出る皮脂の量は、全身でわずか1~2gです。
いくら皮脂の組成に近いオイルだとしても、塗りすぎれば正常な皮膚環境だとは言えず、肌荒れの要因にしかなりません。
少ない量を手のひらに薄くのばし、抑えるようにつける程度で十分かと思います。
塗りすぎは皮膚呼吸を妨げたり、酸化された脂肪酸である「過酸化脂質」が生成され、それが刺激になります。
基本的に植物油は、酸化されやすいリノール酸が多く、肌に塗るのにはベストではないと考えています。(植物オイルでも飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸を多く含むものもあります)
皮脂とはちょっと違うところもありますが、馬油が肌馴染みがよくアトピーさんに評判がいい(ような気がする)のは、皮脂の組成に似ているからです。
脂肪酸の特徴や割合を知れば、なぜそのオイルがなじみが悪いのか、ニキビができるのか等わかるようになります。(ニキビについてはまた書きます)
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